結果は大切だけれど、その過程がそれ以上に重要。
人生においてはそんなことが多々あります。
幼い子供たちにとっての「歩く」もその一つ。
「放っておいても歩けるようになるじゃん」
なんて思っていませんか?
子どもたちにっても「ハイハイ」は、その重要な過程の一つです。
家が建つ時に屋根の部分から作られることはありません。
建つ順番は決まっていて、まずは基礎が作られ、しっかりと土台が固められます。そこがスタートです。その上の建物がどれだけ立派でも土台が傾いてしまえば、上物はいとも簡単に崩れてしまうのです。
家に建つ順番があるように、人にも育つ順番があります。
頭から?
からだから?
心から?
親御さまの思いは様々あると思いますが、まずは慌てず急がず順番通りにいきましょう。
「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」
その解釈の過程や言葉の真意は、私たちが思っていた一般的なそれと少し異なるようですが、そこまで大げさには言わずとも心とからだは両輪。
どちらも大切だと考えています。
だから子ども達が成長していく上では、どちらか一つではなく
「心づくり」と「からだづくり」
この二つの「土台づくり」が重要なんです。
大切なのは「五感の経験」
五感を通して子ども達にどんな経験をさせてあげられるのか、それが重要だと考えています。
その経験の積み重ねが「五感の記憶」となり、それが良い記憶でも、そうでない記憶であっても、やがて彼らが生きていく「基準」となり、他者とのコミュニケーションの「基礎」となります。
「五感の経験」はこんな風に子ども達の人生に深く関わってきます。
このように胎児期〜幼児期に触覚経験を軸に積み重ねられた「五感の経験」によって、その人その人の「当たり前」が形作られていきます。
当たり前の風景、当たり前の言葉、当たり前の味…
それは育つ環境によって変わりますし、それによって感じ方や考え方は変わってきます。
当然、他者とコミュニケーションをとっていく中での「基準」となります。それが心の土台です。
特に「自由」が尊重される現代においては、他人の当たり前と自分が経験してきた当たり前が大きく異なることもしばしば。
個別性が重んじられる今だからこそ、子ども達が社会の道徳から逸脱することのない「当たり前」という感覚をどんな風に育んでいくのか。
それは私達大人の重要な役割に違いありません。
子ども達のからだの成長を運動面から見ると「粗大運動」と「微細運動」に大きく分けられます。
人の成長は粗大運動から微細運動へ、つまり「頭からからだの下へ」「中心から抹消へ」と発達順番が決まっていると言われています。
ならば身体の土台であるはずの「足」は最後で良いのでしょうか?
幼い頃から足をしっかりと刺激し、筋力を養い充分に動かせるようになれば、運動能力はもちろん足が脳に与える影響も未知数なはずです。
だからこそ子ども達が歩くようになる前にどんな環境を作って挙げられるのか、その準備期間がとても重要なのです。
『這えば立て、立てば歩めの親心』は私も経験がありますので気持ちはわかります。ではそれが早いほど良いのかというと必ずしもそうではなく、そこへ至るまでの過程が大切です。ここで注目したいのは「這う」という過程です。
這い這いには「ずり這い」「四つ這い(這い這い)」「高這い」があり、それぞれがとても意味のある成長の過程です。
特に赤ちゃんが歩行に移行する前の準備段階として「高這い」の重要性に着目しています。
工房での出来事です。ご家族で体験に来られ、お兄ちゃん、お姉ちゃんの真似をして赤ちゃんが這い這いで登り板を登ろうとします。
手と膝をついて登ろうとしますが、足指、足裏はぷらーんとしたままで、上手に使えません。ところが何回もチャレンジを重ねるうちに、なんと足指で板を蹴りはじめ、足裏、足首も上手に使って登り板を登り始めたのです。
その順応の速さに「赤ちゃんってすごい」と思わされた瞬間でした。
もちろん、一度の体験中には上手に足を使えるようにはならないお子さまもいらっしゃいますが、体験会の度ごとに「やっぱり子ども達ってすごい!」と感心させられるとともに、「環境」って本当に大切なんだなぁと実感しております。
遊びの環境に限らず、食の環境、言葉の環境…いろんな環境によって人の心とからだはつくられていくのです。
金沢粋屋が「子ども達の健全な心とからだを育むため」に作り続けてきた室内用総合木製遊具ブレキッズ。
子ども達の心とからだを刺激するたくさんの工夫が盛り込まれていますが、中でも一番人気なのが「登り板」です。
板の勾配は2種類、ブレキッズの登り板よりも緩い勾配と急な勾配に設定しています。
子ども達が楽しめる登り板(滑り台)としてはもちろん、板を外せば吉野杉無垢板を使ったベンチとしてお使いいただけますし、お子さまたちの遊び台やテーブルとしても活躍します。
◆シングルタイプは、スロープ(登り板)を掛ける位置によって、勾配の高さ変更が可能
◆台(椅子)は小さなお子さまなら2人が座っていただける、ベンチシートタイプ
0歳からのチャレンジスロープは3タイプあります。
◆シングルタイプ(杉板1枚)
◆ダブルタイプ(杉板2枚)
◆レプリカタイプ(杉板1枚)
さくらい工房では、毎月2回体験会をおこなっています。
コロナウイルス感染症対策として、体験会は事前予約制で、各回1グループ様限定とさせていただいております。
体験をご希望の方はご希望日時を下記よりご連絡ください
商品や体験会に関して、何かご不明点などありましたら、下記よりお気軽にお問合せください。
「@gran-esperanza.co.jp」よりご連絡いたしますので、「@gran-esperanza.co.jp」からのメールを受信できるように設定をお願いいたします。
佐田 俊弘
金沢市出身
中京大学体育学部卒業 保健体育教職員免許取得
大工職人として和風造作に携わる
2010年より「金沢粋屋」として木製遊具の制作販売を開始
現在に至る
一男一女の父
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言葉でしか伝えられないものがあります。
でも言葉では伝えられないものもあります。
金沢粋屋では木製品という「品」をとおして、その「品」はどんな思いが込められているのかを感じていただきたいのです。
誰が誰のために、どんな思いで作り、その「品」がいまそこに存在するのか。
誰かの愛情や思いが、自分に注がれているのだということを感じていただきたいです。